ケインシャムへようこそ!
人口: 6人のボンゾズ、彼らの楽器、楽曲、そしてリスナーのキミだ。
[「ケインシャム」について語ることは、ほとんどの人が許されていないが…。
適切な相手に対して銀貨で掌に十字を切ることを私が知っていたおかげで…。
少なくとも満月が昇ってくるまでは……地元の人たちと同じくらい打明けてもいいってわけだ。]
じゃ、そんなわけで…。
第1面:
私たちの旅は、「私は直々に味方に引き入れられた……」という謎めいた警告から始まる。
この個人的な説得工作には、重量級の機械が使われたらしい!
アンドロイドたちがケインシャムを乗っ取ってしまったのだろうか?
1曲目、『You Done my Brain In』はすべてニールの手によるもので、関係のなかで起こる疎外に関する非常に優れたロック・ソングだ。
登場するシンガーは相手に度外れた愛情を注いでいるため、彼女のそばに近づくことさえも耐えられない!
そして私たちは、「ケインシャム」の秘密を口に出さないよう第1の警告を受ける。
次は非常にサイケデリックな曲『Keynsham』で、入り組んだ言葉あそびを歌詞に織り込んでおり、ジョン・レノンの作品とも似ていなくはないが、「ケインシャム」についてほんのわずかしか教えてくれない。
その後は、非常に優美な『Quiet Talks & Summer Walks』で、1本の花の目から見た世界についての歌…そう、ケインシャムでは、花でさえも目を光らせているのだ!
次は地元の歯医者が、歯だけではなく、情報も取り出そうとしているようだ!
お次は、素晴らしくイカレた大音量の『Tent』が私たちを迎えてくれる!
思うに、『Tent』は曲の意図と歌詞、そしてヴィヴィアンのボーカルが不快感をひたすら出しまくったため、ファンにとってお気に入りの定番曲となったようだ(彼はひじょうに嬉々としてこの歌をうたっている!)!
次の曲は、抱腹絶倒のデュエット『We Were Wrong』で、カップル間で歌詞が交わされる…。
このカップルが"レッグス"ラリー・スミスとヴィヴィアン・スタンシャルという点がミソだ。
この曲は50年代ふうのサウンドを持っていて、偉大なニールがピアノとオルガンを重ねている。
次に出てくるのは『Joke Shop Man』、ちょっと薄気味悪い曲だ。
色々と変わったものを置いている店の売り物の美点について歌ったあとで、
エンディングにはちょっとブキミな繰り返すお経のようなサウンドが入り、イタズラ用品の全商品が突然、街なかで行進しているような気分になる!
ソングブックの次の曲は『Bride Stripped Bare By "Bachelors"』で、
「ケインシャム」に到着し、大歓迎とはとても言い難い扱いを受けたボンゾズが自身を見つめることになる。
ボンゾズ全員がソロで歌う箇所がある曲は、これが唯一かもしれない。
この面を締めくくるのは『Look At Me I'm Wonderful』で、これも"レッグス"ラリー・スミスとヴィヴィアン・スタンシャルの組み合わせ。
今回はショービジネスの鼻につく歌手たちを茶化している(そして、もっと多数の機械の音にフェードアウトしてゆく……歌手は、機械が人間らしく見せようとしていたのだろうか?)。
第2面:
裏返して、穏やかに根掘り葉掘り訊いてくる『What Do You Do?』は、日常生活の単調なやっかい事をニールが描く作品だ。次に待ち構えているのは本当にヒドイ語呂あわせの、『Mr. Slater's Parrot』。初期のボンゾ・サウンドに逆行する愉快な曲で、全員がステージ上をオウムのようにギャーギャーと走り回っている光景が目に浮かぶようだ。次は、単純な催眠術の助けを少し借りて、『Sport(The Odd Boy)』で若かった頃を思い出すことになる。この曲はスタイルの変化がユニークで、冒頭はハープシコードを使ったバロック調、そしてリコーダーとドラムで中世風になり、ベースと鐘が加わって乗りのいいジャムが始まる!
スポーツに熱中しない少年たちによる叙情的な論評は基本的に、社会にとって役に立たないというのも可笑しい。ニールは次にロック・バラード、『I Want To Be With You』に情感たっぷりに突入する(ニールの夫人、イヴォンヌのために書いた最初の歌だと考えたくなるかも)。しかしすべてがバラ色のセンチメンタルというわけではなく、すぐに、当地の軍隊が狼人間になったことを知らされるのだ!
この思いがけない事実の発覚に加えて、ロジャー・ラスキン-スピアーのテルミンを使った不気味なホラー映画風インストゥルメンタル曲『Noises For The Leg』が始まる。「ケインシャム」への旅を締め括るのは、若者、疎外、警察への批評をつづった名曲『Busted』で……実際には、もっとコミカルな曲だ。曲がフェード・アウトするとともに、私達を乗せた列車が「ケインシャム」を離れ、新しい土地へと向かってゆくのが聴こえる。
後書き:
本アルバムが完全な「コンセプト」アルバムとして意図されたのか、それとも最終段階で手を加えて急ごしらえでまとめたのかを判断するのは難しい。
アルバムの見開きジャケットの「物語」全体を読むと、本アルバムが当初は、歌と短いセリフの掛け合いではなく、歌と語りの両方を含むはずだったようだ。
本アルバム自体は完成形として通用するが、語りの部分のほうが作品全体に神秘性を与えているようだ。
しかしナレーション部分が完成していたなら、どんなふうに聴こえただろう? (もちろん友達どうしで集まっているなら、自分達で演じることもできるはずだ!)
これまでの得点結果:
この時点で、『Do Not Adjust Your Set』の放送は終了していた。ボンゾズは「クリーム」、「ザ・フー」、新進気鋭の「レッド・ツェッペリン」といったバンドと広範にわたるツアーを展開していた。
ツアーの労苦が被害をもたらしはじめ、バンドメンバー間の音楽スタイルの違いも負担になってきていた(「伝統的なジャズ」、「ロック」、「アバンギャルド」を演奏したがるメンバーがいるバンドを、どうやって一つにまとめるというのだ?)。
本アルバムは複数のスタイルをうまく組み合わせてあるものの、バンド全員に配慮をゆきわたらせるのが難しくなっていた。
もちろん、バンドメンバーの一部が交替したことも、誰がまだボンゾでいたいのかを分かりづらくしたのだ!
エピローグ:
おニイちゃん方が、のどかだけどもちょっぴり恐ろしい「ケインシャム」という土地の領内から出たとき、彼ら自身にとって本当の分岐点に出くわした。
3つの道、3つの選択肢があった。
前方の標識が示していたのは、『ブレイン・オペラ』(The Brain Opera)、『解散』、そして『契約上の義務』(The Contractual Obligation)だった。
彼らはどれを選んだのだろうか? ボンゾの本領を発揮し、3つすべての道を選ぶことになる! (詳細は以下と、次回のエピソード『Let's Make Up And Be Friendly』に譲ることとしよう。)
細かい情報:
発売時期:
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1969年11月 タイトル"Keynsham"グループ名
"The Bonzo Dog Band"
(見開きジャケット。主な色遣いは銀と青。)
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Liberty Records (英国盤) - LBS-83290
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1969年11月 タイトル"Keynsham"グループ名
"The Bonzo Dog Band"
(見開きジャケット。主な色遣いは白と緑。
ジャケットの細部が異なっており、右上隅の「The Bonzo Dog Band」が数回、線で消されている部分は削除してある。)
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Imperial
Records (アメリカ盤) LP-12457
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再発時期:
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タイトル"Keynsham" グループ名"The Bonzo Dog Band"(付属物なし)
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1975年 - Sunset Records (英国) - SLS50375
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1980年 - United Artists (英国) - LBR-1041
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1987年
- Edsel Records (英国) - XED-235 -
ヴィヴィアン・スタンシャルによる新装ジャケット
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1993年 - One Way Records (米国) - S21-17432
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シングル盤:
以下のシングル盤はすべてアルバムと同音源(注)で、ピクチャー・スリーブ付きで発売されたものがあったかどうかは未見なので、不明。
"I Want To Be With You" / "We Were Wrong" -1969年
Liberty Records (英国)
LBF-15273
"You Done My Brain In"/ "Mr. Slater's Parrot" -1970年
Liberty Records (英国)
LBF-15314
(注 A面はコーダの後に1stヴァースがフェードインによってつなげられている“Extended
Version”が収められている。)
"Mr.Slater's Parrot" / "Noises For The Leg" - 1974年
United Artists (英国)
UP-35662
クレジットに名前が登場するバンドメンバー:
ヴィヴィアン・スタンシャル (ナレーション、ジャケット・デザイン、物語と、これ)、
デニス・コーワン (ナレーション)、ロジャー・ラスキン-スピアー
( 脚型テルミン)、
"レッグス"ラリー・スミス (香水付きのパーラー・ヘビ)、R・スレイター
(身体機能の編曲)、
スレイター夫人 (ヒステリー発作)、ジェリー・ソールズベリー
("Busted"のジャズ・コルネットとフィッシュ・アンド・チップス)
クレジットに名前が登場しないバンドメンバー:
ニール・イネス (作詞・作曲とプロデューサーとしてクレジットされているが、コミカルなクレジットからはニールの名前が外されている。)
これ聴いたことなかったっけ?:
本作は正真正銘のニューアルバムだったが、前年のライブ演奏やラジオ出演時に演奏した曲が大部分を占めていた。
「古い」新曲は、『Tent』、『Busted』、『Joke Shop Man』、『What Do You Do?』、『Quiet Talks and Summer Walks』、『Look At Me I'm Wonderful』、『Keynsham』、『Mr. Slater's Parrot』、『We Were Wrong』だ。
(残りのわずか5曲、『You Done My Brain In』、『The Bride Stripped Bare by "Bachelors"』、『Sport (The Odd Boy)』、『I Want To Be With You』、そして『Noises For The Leg』が「新しい」新曲だ。)
変更された曲:
このアルバム用に作り直した曲は、タイトル曲そのものだった!
『Keynsham』は誕生時、初期のステージ演奏時には『Tragic Magic』と呼ばれていた。
『Busted』も変更された曲だ。当初は違うサウンド、雰囲気、歌詞を持っていた。
『ケインシャム』のバージョンは、ティーン・エイジャーと警察官の間の寓意という感が強いが、オリジナル・バージョンはもっと神話的で、
巨人とミノタウロスが森林を荒らしまくるという内容だった(かなり内容が違う)。
『Joke Shop Man』は当初、もっとすんなりと分かりやすい曲で、
効果音やエンディング近くのおもちゃの楽器は使っていなかった(ほとんど『Strawberry Fields Forever』のようなサウンドだった)。
『Mr.Slater's Parrot』も、歌詞にわずかな変更点があった。
(これらのオリジナル・バージョンは、CD『Anthropology』で聴くことができる。)
繰り返しになるけども:
ニール・イネスは後に、『Quiet Talks And Summer Walks』をテレビ・シリーズ『The Innes Book of Records』用に録り直すことになる。
新バージョンではリコーダー、フルート、オーボエ、オルガンを、弦楽四重奏で置き換えている(ニールはこの曲を、花の着ぐるみに身を包んで歌った!)。
花嫁について一言:
本アルバムのなかでもとくに目立つタイトル、これはボンゾズの曲で最もヘンな題だろう!
『Bride Stripped Bare By "Bachelors"』のことだ。どうしてこんな題が付いたのか、2種類の噂がある(両方とも裏づけは取れていない)。タブロイド紙の見出しにあったので、曲のタイトルに使ったという説が一つ。もう一つは、ダダのアーティスト、マルセル・デュシャンの作品への言及だというものだ。デュシャンは「レディ・メイド」という芸術形式(これもボンゾの曲のタイトルとなっている)をポピュラーにした人物だ。彼の作品には、『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』とでも訳すことのできるものがある。
おそらく、どちらも多少は当たっているのでは?
機知に富んだタブロイド紙の記者がマルセル・デュシャンの作品をもじり、新聞を目にしたヴィヴィン・スタンシャルにインスピレーションを与えたのかも! (真実は分からずじまいだろう。)
ノイズ……って何のノイズ?? :
ボンゾズの生演奏を見たことのない人にとっては、またもや混乱を誘う曲名の『Noises For The Leg』だ。
この「レッグ」はロジャー・ラスキン-スピアーが演奏する装置で、この曲の不思議なサウンドを生み出している。
これはテルミンで、基本的に言うと、物体の表面に電流を生じさせ、そのうえに人間の腕のような対象物をかざして動かすと、ほとんど音階のような音を作り出すものだ。
ロジャーのテルミンはマネキンの脚で出来ており、彼は脚型のケースに入れて運んでいる。
ここでご報告で入るのが嬉しくてたまらないが、彼はまだ脚を所有しており、
1991年のライブ演奏で実際に使っているのを私は見たことがある!
そなたは一体どこに? :
ジャケットのデザインはヴィヴィアン・スタンシャルで、よく見ると多くのものが描かれている!
ボンゾの過去のアルバムを示すものが2つ、何匹かの『tadpoles』(オタマジャクシ)と1匹の『gorilla』(ゴリラ)が描かれている。人間の脚が1本あるのはおそらく、『Noises For The Leg』のことだろう。
デニス・コーワンの真下には、ヴィヴィアンによる後年のインタビューの説明によると、
「ボンゾ」が伝説の怪獣「キマイラ」に変身しようとしている絵だという……しかしどちらかというと、羽根の生えたブタのように見える。
アメリカ人ってやつは! :
またもや、すぐに混乱してしまうが愛すべきアメリカのおちびさんたちは、違うバージョンでなきゃ気がすまなかった!
ピカピカするアルミホイルのジャケットが目に痛かったのだろうか?
それとも多分、ボンゾズのバンド名が数回、線で消されていたのが紛らわしいとでも思ったのか? (「おい!
こりゃ彼らの作品なのか、それとも違うのか?」)
ともかく、オリジナル盤を集める甲斐があるってものだ!
ビートルズってやつは! :
本アルバムは、ビートルズに関する言及はまったくない。
ジ・エンド?? :
ある意味で、1970年の1月、バンド側はボンゾズが終わったという決定を下した。
彼らは最後のギグを英国のラフボロー大学で行なうことになる(ロドニー・スレイターは後に、正式な埋葬日を1970年3月14日と宣言した)。
さ〜解散してソロ活動をしよう!:
そう、短期間にわたって(マ、ともかく2年間くらいは)、ボンゾズの連中は解散するのがいいアイディアだと思っていた。
『Keynsham』と次のアルバム『Let's Make Up & Be Friendly』の間に、メンバーは以下のような活動を行なっている。
ヴィヴィアン・スタンシャル:
ヴィヴィアンはつねに、解散は一時的なものだと考えていた。
ともかく、彼の計画ではそうだった。
自分たちから離れて休暇を取り、それから再結成するというものだ。
ヴィヴィアンはさまざまなプロジェクトに忙しく取りかかった(このなかに、アーサー・ブラウンと組む『Brain Opera』という上で示唆したプロジェクトがあった)。
手始めは「Sean Head Show Band」(ショーン・ヘッド・ショー・バンド)で、
デニス・コーワン(ベース)、ラマ・カバカ(パーカッション)、そしてギターにはエリック・クラプトン(そう、あのエリック・クラプトン)。
彼らは1970年に1枚のシングル盤、『Labio-Dental Fricative/(B面)Paper Round』(Liberty/LBF15309)●(日本盤は『デタラメ・ロック』)●をリリースした。
第2弾は「biGGrunt」(ビッグ・グラント)で、バンドのメンバーはヴィヴ、ロジャー、デニス、
そしてボンゾのローディーのフレッド・マント(『Donut in Granny's Greenhouse』のブックレットに登場)。
このメンバー構成は、「Viv Stanshall & His Gargantuan Chums」と呼ばれる場合もあり、ラマ・カバカもラインアップに含まれていた。
彼らは1970年にシングル盤、『Suspicion/(B面)Blind Date』(Fly Records/Bug 4)をリリースした。
ちなみに、Fly Recordsはヴィヴの仲良し、キース・ムーンが所有していたレーベル。解散前、biGGruntはテレビに何回か生出演して演奏を披露しており、巨大な顔用マスクやロボットというボンゾズらしい面もいくつか垣間見せている。
彼らは、『11 Mustachioed Daughters』のカバー・バージョンも披露した。
第3弾として、ヴィヴは神経衰弱におちいった(彼が髪の毛を全部、剃ってしまった頃のことだ)。
ニール・イネス:
ニールは髪の毛をすっかり剃り落しはしなかったが……彼もバンドを結成した。
バンド名は、「ザ・ワールド」。
彼らはシングル盤『Angelina/(B面)Come Out Into The Open』(1970年
- Liberty Records)と、アルバム『Lucky Planet』(1970年
- Liberty Records/LBG 83419)をリリースした。
バンドの構成員は、ニール、デニス、ロジャー・マッキュー(ギター)、イアン・ウォーレス(ドラムス)……<詳細は別ページにて>。
アルバムのリリース後まもなくバンドは解散し、ニールは1971年に「マッギネス・フリント」に臨時参加。
ロジャー・ラスキン-スピアー:
「Topo D.Bill」、「biGGrunt」、「Viv Stanshall and his Gargantuan Chums」に参加した後、
自身のバンド「Roger Ruskin Spear & His Giant Orchestral Wardrobe」を1971年に結成した。
元ボンゾのデイブ・クレイグ、そしてレニー・ウィリアムス、タット・ミーガー(ドラムス)を擁し、
『Trouser Freak』(United Artists/UP35221)というタイトルのEP盤をリリースし、
このなかには『Trouser Freak』と、ライブバージョンの『Release Me』が収録されていた。
"レッグス"ラリー・スミス:
"レッグス"は実際、公式な解散発表に先だち、「Topo D.Bill」という変名でシングル盤『Witch Tai To/(B面)Jam』(Charisma Records,1969-CB116)をリリースしている。
このシングルに参加したミュージシャンには、ロジャー・ラスキン-スピアーと「イエス」のメンバーが含まれている。
デニス・コーワン:
デニス・コーワンはバンドを1つも結成せず、もっぱら参加メンバーだった!
そして彼はもういろいろと参加しまくっている!
彼はベースプレイの技術、
いかつい少年のようなルックス、そして時たまボーカルと作曲の能力を、「biGGrunt」、「The Sean Head Show Band」、
「Viv Stanshall & His Gargantuan Chums」、
「The World」に提供した(アルバム『Lucky Planet』では、ニール・イネスと『Not The First Time』を共作している)。
ロドニー・デズボロー・スレイター:
ロドニーは明らかに「解散」という言葉の意味を理解していた唯一のメンバーだったようで、これが彼にとって最後のボンゾのアルバムとなった。
彼は後に、ボンゾの再結成シングル、『No Matter Who You Vote For The Government Always Gets In (Heigh Ho!)』(1987年)にニール、
ヴィヴ、ロジャー、レッグスとともに参加することになる。
ロドニーは解散後、精神医学的ソーシャル・ワーカー、システミック療法家(現在は定年退職)になった。
音楽的には、「The Infamous New Titanic Band」、「Whites Scandals」、
最新のものとしては「Bill Posters Will Be Band」といったいくつかのバンドでプレイしている。
彼は後に1991年のヴィヴィアンのライブ・ショー『Dog Ends』(これにはロジャー・ラスキン-スピアー、
そして[ラトルズの]オリー・ハルソールとジョン・ハルジーも参加した)に出演する。
この名前って何?:
「ケインシャム」は単なるどこにでもある都市の名前だろうか?
それとも、
英国のシリングフォードのどこかでラジオを聴いている若者にとって、
神秘の驚異にみちた土地なのだろうか?
実は、両方の要素が少しずつ混ざっている。
ケインシャムはブリストルの近くの都市で、ヴィヴィアン・スタンシャルの少年時代には、
ラジオの賭けビリヤードのコマーシャルを「それが、ケインシャム、綴りはK、E、Y、N、S、H、A、M、ケインシャム」というセリフで締め括ったものだ。
これがスタンシャルの脳裏にかなり長い間にわたって残り、アルバム・タイトルのインスピレーションとなったようだ(問題の宣伝のアナウンサーは、ホレス・バッチェラーだった。
同氏の名前は、ヴィヴの作品群にも数回登場し、最も有名なところでは『Gorilla』の『The Intro & The Outro』がある)。
もっとケインシャムについて知りたいキミには、これ! :
この神秘的な土地について知りたいなら、
ここをクリック(http://www.keynsham.co.uk/)してみよう。
すべての謎が解けるここと間違いナシ!
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